名張市多文化共生(なばりしたぶんかきょうせい)センターのオープニングセレモニーを、2月(がつ)22日(にち)午後(ごご)、名張市市民情報交流(なばりししみんじょうほうこうりゅう)センターで開催(かいさい)しました。
会場(かいじょう)には約(やく)80人(にん)の、予想(よそう)を超(こ)える多(おお)くの方々(かたがた)の参加(さんか)がありました。中学生(ちゅうがくせい)と高校生(こうこうせい)の多文化共生(たぶんかきょうせい)に関(かん)する発表(はっぴょう)に耳(みみ)を傾(かたむ)け、ローカルヒーローの登場(とうじょう)に沸(わ)き、翻訳(ほんやく)機器(きき)の体験(たいけん)や蔵書(ぞうしょ)の閲覧(えつらん)、そして「タンザニア」「インドネシア」「韓国(かんこく)」「ブラジル」の食(た)べ物(もの)を味(あじ)わいながら交流(こうりゅう)をしました。皆(みな)さんのおかげで素晴(すば)らしいオープニングセレモニーになりました。本当(ほんとう)にありがとうございました。
ブラジル国籍(こくせき)の中学生は、母国語(ぼこくご)しか使(つか)えないまま小学校(しょうがっこう)に入学(にゅうがく)して、日本語(にほんご)がわからなくてつらい思(おも)いをしたことや、家族(かぞく)、友達(ともだち)、先生(せんせい)をはじめいろいろな人(ひと)たちに支(ささ)えられて日本語を習得(しゅうとく)できたという嬉(うれ)しかったことなどを発表(はっぴょう)し、日本人(にほんじん)、外国人(がいこくじん)が同(おな)じ暮(く)らし、同じ権利(けんり)を持(も)つということが自分(じぶん)の望(のぞ)みであること、その実現(じつげん)のためには、自分のできるやり方(かた)でいろんな場面(めん)で人に愛情(あいじょう)を示(しめ)すことではないかという提言(ていげん)もありました。最後(さいご)に、「自分の夢(ゆめ)は、病院(びょういん)などで外国人のために通訳(つうやく)をしたい」と語(かた)ってくれたAさん。夢がかなうよう応援(おうえん)していきたいと思(おも)います。
日本人の高校生Tさんは、「みんなが住(す)みやすい名張市(なばりし)にするために」というテーマでプレゼンをしてくれました。住みやすい名張市にするために考(かんが)えたことは3つ。「災害(さいがい)のこと」「異文化(いぶんか)について知(し)り、関心(かんしん)を持つこと」「名張市多文化共生センターをたくさんの人に知ってもらうこと」。特(とく)に、災害については、日本語のわからない人がどんなことに困(こま)るか考えましょうと呼(よ)びかけ、私(わたし)は「わかりやすい情報(じょうほう)が届(とど)くためにいろいろな国(くに)の言葉(ことば)を使(つか)って情報を作(つく)る」「やさしい日本語を使って情報を作る」ことだと自分の考えをしっかりと述(の)べました。多言語(たげんご)対応(たいおう)の防災(ぼうさい)訓練(くんれん)をすることは地域(ちいき)活性化(かっせいか)にもつながるとも。とても頼(たの)もしく思えたと同時(どうじ)に、私たち大人(おとな)が教(おしえ)えられた気(き)がしました。
この2人(ふたり)の発表があったからですが、そのあとのローカルヒーローの登場(とうじょう)で、会場の雰囲気(ふんいき)も和(なご)やかな雰囲気に一変(いっぺん)し、人権(じんけん)センター理事長(りじちょう)の閉会(へいかい)の挨拶(あいさつ)を経(へ)て流(なが)れは交流の時間(じかん)に。外国(がいこく)の食(た)べ物(もの)を手(て)にしながら、言葉(ことば)を交(か)わし合(あ)い、笑(わら)い合(あ)う皆さんの表情(ひょうじょう)から、つながりの輪(わ)が少(すこ)しずつ広(ひろ)がっていくことを感(かん)じ取(と)ることができました。
外(そと)は冷(つめ)たい雨(あめ)が降(ふ)っていましたが、館内(かんない)はとても温(あたた)かく、最後(さいご)にみんなで写真(しゃしん)をパチリ。サポーター申請(しんせい)も30人近(ちか)くの方からいただきました。まだまだサポーター募集中(ぼしゅうちゅう)です。電話(でんわ)してください(0595-64-6711:名張市多文化共生センター)。
これから、皆さんと一緒(いっしょ)に名張市多文化共生センターは歩(あゆ)んでいきます。 どうぞよろしくお願(ねが)いします。