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名張市人権センター
Nabari City Human Rights Center

児童虐待相談、昨年度2229件 過去最多 背景に関心の高まり 県・19年度/三重/毎日jp

 県はこのほど、2019年度に児童相談所に寄せられた児童虐待相談対応件数は、過去最多の2229件だったと発表した。過去最多だった前年度を155件上回った。近隣住民など身近な人からの相談が増えているためで児童の虐待死亡事件報道による児童虐待への関心の高まりが背景にあるとみられる。
 相談対応件数の内訳は、心理的虐待1061件▽身体的虐待689件▽ネグレクト(育児放棄)440件▽性的虐待39件。最多の心理的虐待は、暴言などで子供の心を直接傷つける行為のほかに、親が子供の前で配偶者に暴力を振るうなど、虐待事案の目撃によるものが目立った。
 相談が寄せられた経路別では、市町の機関が811件と最多で、▽警察583件▽近隣・知人272件▽学校・教育委員会など160件▽県の機関132件――と続いた。
 県は19年度の組織改編で、児童虐待の相談件数が増加傾向だった北勢児童相談所から鈴鹿・亀山地域担当を独立させ、新たに鈴鹿児童相談所を設置するなど、態勢を強化している。県の担当者は「虐待かどうか判断するのは難しいと思うが、少しでも疑わしいケースがあれば早急に児童相談所に連絡してほしい」と話している。
 一方、20年4月の相談件数は130件で、前年から37件減った。新型コロナウィルス感染拡大により学校が臨時休校となったため、学校からの相談が減り、相談件数を押し下げたという。

 

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