出口を見据えた研究が奨励される昨今、基礎的な研究への支援が以前にも増して減少しています。大規模研究室あるいは研究費が潤沢にある研究室以外の研究室、特に、地方にある、あるいは中小規模の大学等の研究機関の教員・研究者は、教育その他の研究以外の業務が多く、研究を行うことが困難になり、今後、益々研究費の獲得が困難になることが予想されます。
本支援では、研究に関する新しいアイデアがあっても、それを検証するための実験の遂行が困難である研究者、長年行ってきた重要な基礎研究の継続が、種々の理由により困難になっている研究者を援助することを目的としています。研究内容は、財団の趣旨である自然科学の基礎的研究であることはもちろんですが、目先の新規性を求めるような短絡的な視野に立った研究ではない、これまで地道に行ってきた研究や、各分野における既存の概念を変えるようなテーマにチャレンジする研究を特に援助します。
申請期限 2025年 2月 28日
対象地域 全国
対象団体
1. 地方・中小規模大学・研究機関に所属し、研究費の枯渇、教育及びその他の研究以外の用務の増加のため、自分のアイデアに基づく研究の遂行が困難な状況にある研究者。
原則として、RU11に属する大学(北海道大学、東北大学、東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学、筑波大学、東京工業大学)、国立もしくはそれに準じる研究機関に所属する研究者を除く。
2. 競争的研究資金(民間財団助成金も含む)獲得が、過去3年間で、年間平均150万円以下であること。(間接経費は含めず直接経費のみ)
3. 年齢、国籍は問いません。
【申請者の例】
・地方あるいは中小規模の大学等研究機関へ異動により独立したばかりの准教授、若手教授レベルの研究室主宰者
・研究費を自身が責任者として獲得し、事実上、独立で研究している研究者
・シニアでも研究を大きく転換させようとしているなどの理由で研究費枯渇により研究の継続が困難な研究者
対象活動 自然科学の基礎的研究、特に 1) 萌芽的・独創的研究、2) 新規研究グループで実施される研究、3) 学際性、国際性の観点からみて優れた研究、に対して研究費の支援を行っております。実用志向研究は支援の対象としません。
助成金額 援助額は1件当たり、年100~200万円、総額400万円を上限とし、約2年半援助します。事情により1年延長も可とします。採択件数は2件程度を予定しています。
問合わせ先 公益財団法人 山田科学振興財団
MAIL challenge@yamadazaidan.jp
URL https://yamadazaidan.jp/requirements/grant-bosyu_kenkyu/challenge/
#助成金 #山田科学振興財団 #科学技術
その他最新助成金情報一覧表は-> https://www.emachi-nabari.jp/j-kouryu/?p=540