人権文化のまちづくり

名張市人権センター
Nabari City Human Rights Center

2024年度人権文化まちづくり講座開催しました!

 9月21日(土)午後2時から,名張市市民情報交流センター会議室において、講師に反差別・人権研究所 常務理事兼事務局長の松村元樹さんをお迎えして、「これからのまちづくりの方向性~人権の視点でまちづくりを考える~」と題して、ご講演いただきました。
 この日は、名張市人権センターと市民情報交流センターの「設立20周年記念行事」をこれに先立ち行い、名張市長はじめご来賓の方々にもご参加いただきました。

はじめに、人権の基本原則にあるように「世界中のすべての人に生まれた時から人権は無条件に与えられています。」が、力の弱いところに、不公正やしわ寄せ、権利侵害が及ぶ構造について、いろいろな角度からお話しいただきました。人権リスクの一例として、「賃金の未払や不足」「過剰・不当労働時間」「児童労働」「労働の安全性」など事例をあげて、分かりやすく人権問題について、教えて頂きました。
 また、すべての人に与えられている権利と自由がマジョリティには保障され、侵害されたり制限されたり行使できない状態に置かれたりすることがほとんど起こりませんが、マイノリティの人には権利と自由が侵害されたり制限されたり行使できなくさせられたりする問題が起きています。マジョリティ性を持つ人が自らの特権に気づかず生活しているので、誤った差別の認識をしてしまい、マイノリティ側の是正措置を優遇されていると思ってしまう。被災地や自治会組織においても、マイノリティへの不利や被害が、マジョリティによって軽視・矮小化され、画一化される状況が起きています。「平等と公平」について、考える事の大切さをお話しいただきました。

「2024年度人権文化まちづくり講座 これからのまちづくりの方向性~人権の視点でまちづくりを考える~」について、講師の松村さんには、事例をあげていただき分かりやすくお話しいただきました。今後も、人権の視点で、物事をしっかりみていくことが大切だと学ばせていただきました。本日はありがとうございました。参加者のみなさまありがとうございました。

【参加者のアンケート】
・体験を交えながら、大変分かりやすく心に響く講演で、とても良かったです。日常生活の中で、いか
 に想像力をもって人と接し、よりそっていくことが大切であるか改めて気づかされました。今日の講
 演で学んだことを、日々の生活に生かしていけたらと思います。
・マイノリティの方の視点を持つことの大切さを強く感じました。マジョリティの側の人も、自分が特 
 権があると感じる人が少ないせいか、マイノリティの方に対する施策に対し不公平という声は本当に
 良く聞かれます。研修会等で現状を知ったり、アップデートが必要だと感じました。

名張市人権センター

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