人権文化のまちづくり

名張市人権センター
Nabari City Human Rights Center

2023年度人権啓発企業研修会を開催しました!!

11月10日(木)午後3時から名張市役所大会議室において、講師に大阪企業人権協議会専任講師の産業カウンセラー窪山幸雄さんをお招きして、「2023年度人権啓発企業研修会 職場のハラスメントとメンタルヘルス~対策と対応で活き活き環境改善~」を開催しました。

 最初は「職場のハラスメント」について、「セクハラ「2007.4.施行)」「マタハラ/ケアハラ(2017.1施行)」「パワハラ(大企業2020.6施行、中小企業(2022.4施行)」が、やっと同じ法枠組み(改正労働施策総合推進法)で規制されたことや、各ハラスメント共通の雇用管理上の措置(10項目)等から、総合的なハラスメント対策の重要性についてお話されました。 「2人向き合ってジャンケンをしてください」と言われ、次に「後出しジャンケンで自分が勝つようにする、自分が負けるようにすることを5回繰り返し、勝つようにするのがやりやすい、どちらも同じ、負けるようにするのがやりやすいか 」と尋ねられました。結果は、分かれました。人がそれぞれ受けとめ方が違うことを学びました。ハラスメントは、自分は何気なく言ったりすることも、相手は傷ついているかもしれないことを常に考えておく必要があると話されました。

次に「メンタルヘルス」について、仕事や職業生活に関して、「強い不安、悩み、ストレス」となっていると感じる事柄がある労働者は82.2%(2022年調査)、また、強い不安、悩み、ストレスの内容としては仕事の量・失敗・質・顧客や取引先からのクレームが多い(2022年調査)、精神障害の労災請求・認定状況が4年連続で過去最高である(2022年調査)、というメンタルヘルスの問題の現状を取り上げられました。そこで、セルフケアとしてストレスをコントロールして心を健康に保つために、自分の思考方法(考え方のクセ)を知ること、ライフスタイルを整えること、適切なストレス対処行動、自分に合ったストレス解消法について話されました。また、ラインケアとして、健康診断による早期発見や、現場の管理・監督者の役割、職場の同僚によるいつもと違うことへの気づきや声掛けが有用であることなどを取り上げられま した。

 「職場のハラスメントとメンタルヘルス ~対策と対応で活き活き環境改善~」について講師の窪山さんには、資料を基にとてもわかりやすくお話をしていただきました。本日はありがとうございました。本日の講座で、働きやすい職場づくりのための、対策と対応について学ばせて頂きました。参加者の皆さんありがとうございました。

【参加者のアンケートより】
・職場に持ち帰り、すぐに実行できる話をたくさんして頂き分かりやすかった。パワハラを意識しすぎて逆に自分へのストレスになっている事がわかった。また、こういった研修機会があれば参加したいと思います。
・パワハラにならないように気をつけて部下のモチベーションの維持、向上に常に気を配り、配慮をしてきたつもりです。しかし、部下の育ってきた背景や環境を知り、自分の価値観との違いを認めながら人材教育に努めていくことを再確認しました。
・今回の研修で学んだことを実践し、明るい魅力ある職場にしていきたいと思います。

名張市人権センター

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