誇りのもてる「自治のまち」を実現するために

名張市市民活動支援センター
Nabari City Civic Activity Support Center

SDGsワークショップ ナバリミライ Part.3「ワークショップ②環境」

6月25日(土)13時30分~16時30分
Part.3 テーマA「人・社会・地球にやさしく生きる」
~ムダをなくして賢く暮らそう~

「廃校になった滝之原小学校の給食棟で農産加工所をやっている理由と今後の活動
話題提供:イーナバリ株式会社 杉岡雪子さん
地元で作られるおいしい農産物が、形や大きさなどの見た目だけで「規格外」となり、畑の肥やしになってしまうという現実を知り、農産加工品製造の起業を決めた杉岡さん。生産者にも消費者にも、そして環境にも優しい取り組みを紹介してくださいました。例えば、農産物の廃棄量の削減、農家の後継者減少の歯止め、生産者や製造者の思いが感じられる加工品を届けるためには、志を持ち続けながら、事業として継続させていく必要があります。また、食品に対する価値観が変わり、消費者が本当に良いものを見極めて選べるよう 、製品に込めた思いを伝え続け、知ってもらえるように情報発信を続けることも大切だと気付かれ、そちらにも力を入れておられます。。イーナバリの取り組みを聞き、自分たちは何ができるもかを考えました。

「給食からでる「ごみ(食品ロス)」を減らそう
話題提供:名張市立美旗小学校栄養教諭 川原 幸さん
名張市内の学校給食は、安全・安心・おいしい給食を子どもたちに提供するために、国産や地元産の食材を中心に使って調理されています。子どもたちも、学年ごとに給食について学び、給食がいろいろな人に支えられて調理され、「自分たちが食べることができる」ということを知ります(食教育)。また、米飯の残食調査やアンケートなどで残食の原因を検証し(給食運営)、食教育と給食運営の二つのアプローチから残食を減らす取り組みを行っているそうです。子どもたちの健やかな成長に欠かせない学校給食を守ることと、食品ロスを減らすという二つの課題を抱えながら、日々努力されている現場の声を聞かせて頂き、改めて学校給食について知ることができました。

「エシカル消費を知っていますか」
話題提供:名張市役所市民相談室 中川紀代美さん
SDGsの17の目標を達成するためには、人や社会、環境に配慮した消費行動である「エシカル消費」が重要になってきます。名張市では平成30年から、エシカル消費アンケートを実施しました。このアンケートは回答すると最後にエシカル消費が何かがわかるようになっています。また、回答者は、実際には普段の買い物で、知らず知らずに自分がエシカル消費をしているということに気づきます。エシカル消費の意味を知れば、選ぶ品物やサービスにも変化が出てきます。
「地球にやさしい商品のマーク」についても説明してくださいました。ついているマークによって守るものに違いがあることを知ることができました。SDGsやエシカル消費など、言葉だけでは理解しづらいことも、中身を知れば、気づかないうちにもう実行していたり、意外と簡単に取り組むことができるということに気づかせてくださいました。

Part.3 テーマB「最新のテクノロジーの追求と自然との共生」
~地元企業に学ぶ~

「環境保残協定」
話題提供:名張市役所環境対策室 久保厚史さん
環境保全協定とは、「事業所の活動にともなう環境、特に周辺住民の生活環境を守るため、名張市と事業所が個別に環境保全に必要な事項について協定を結ぶ」ものです。両社が協力し合うことにより、より良い環境づくりを目指すものです。また、法令や条例ではないので、事業者自らの積極的な環境保全活動も期待できます。よく似たものに公害防止協定がありますが、これは公害の防止を目的としています。そこからさらに環境全般に目を向けたものが環境保全協定です。環境保全協定では、単なる公害防止や環境汚染防止だけでなく、事業所に地域社会との交流を積極的に行ってもらうよう規定しています。名張市では、各事業所との協定を、公害防止協定から環境保全協定へと切り替えを行っています。このように市と事業所が環境に良い取り組みを進めていることを知ることができました。

「最新のテクノロジーの追求と自然との共生~地元企業に学ぶ~」
話題提供 オキツモ株式会社 澤野新吾さん
オキツモ株式会社で製造されている主な製品が塗料であることは、きっと名張に住む人なら知っていると思います。でも、その製品が「台所(フライパンやコンロなど)からロケット(発射台の塗料)まで」多岐にわたることは知らない人もいるかもしれません。 耐熱塗料や断熱塗料、セルフクリーニング塗料などこれまでに5000種類以上の塗料を開発をしてきたそうです。その原点にあるのは 「環境保全への取り組み」です。塗料は色をつけるだけではなく、様々な効果をもたらす可能性があります。 ショールームでは、オキツモ塗料が社会や暮らしのあちらこちらで活躍していることを体感できるそうです。また、地域の小学校と共同でふるさと学を開催し、地元との連携に取り組んでいます。これからも、持続可能な社会の実現を目指しながら、世界を舞台に「塗料の概念を塗り替える」という挑戦を続けていかれるそうです。

名張市市民活動支援センター

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