6月18日(土)13時分~16時30分
Part.2 「誰もが生きやすいまち 名張を考える」
~「誰も」の中にはアナタも含まれています~
北川市長もお忙しい中ご挨拶をして下さいました。
このワークショップの中から様々なアイデアや意見が創出されるのを楽しみにしていますというお言葉をいただきました。
テーマA:名張市の多文化共生の現状と課題
話題提供:名張市多文化共生センター 松崎瑠美さん
冒頭に、多文化共生とは「国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的ちがいを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと」であると説明してくださいました。改めて聞くと、私を含め、参加者のみなさんは「あれ?名張でそれがきちんとできているか?私もきちんとできているか?」と一気に話に引き込まれました。引き続いて、名張の外国人住民の人数など現状を説明してくださいました。そこで、参加者は「名張に外国人住民の方がたくさんいる」ことに思い至ります。
言葉がわからないことや、制度や方法を知らいなこと、また、文化や習慣が違うことで生まれるトラブルなど、様々な課題があるけれど、どのように解決したら「誰もが住みよい名張」になるかを考えました。
テーマA:ジェンダー平等を実現しよう!
話題提供:名張市役所人権・男女共同参画推進室 福本透子さん
ジェンダーやジェンダー平等という言葉はよく聞くし、感覚的には理解していても、では、それを言葉で説明してくださいと言われた時に、すらすらと答えることができる人は少ないのではないでしょうか。今回、まず 資料を使ってわかりやすく説明してくださいました。世界における日本のジェンダー・ギャップ指数がとても低いことも話してくださいました。では「名張市での現状はどうでしょうか」と身近な問題に置き換えて、アンケート結果を基に話してくださいました。職場や家庭で、ジェンダー不平等をなくすために何をしなければならないかはわかっていても、なかなか実行できていないのが現実のようです。そのため市では、名張市男女共同参画センターを設置して様々な情報の発信や交流事業、相談事業を行っています。名張がもっと「自分らしく」生きていける市になるようにはどうしたらいいのかを考えました。
テーマB:名張市の防災の現状と課題
話題提供:名張市多文化共生センター 松崎瑠美さん
まず、これから想定される災害について、種類に分けて説明してくださいました。 名張市では、地域組織の体制がしっかりしていることや、ボランティア精神豊かな住民が多いなど災害時に力を発揮する特徴があります。 また、災害時に情報を提供してくれるものとして、ケーブルテレビやコミュニティFM、防災ほっとメールなどの地域に根ざした情報ツールもあり、SNSを利用することも可能です。これらを有効に活用して情報収集に努める必要があります。ただ他方で、今まで大きな災害に見舞われたことがあまりないので、防災意識が低いことや災害情報が届かない人・分からない人への対応が不十分など問題も抱えています。自分は大丈夫と思わないで、自分も誰かも災害から身を守るための有効な仕組みをみなさんで考えました。
テーマB: 子どもたちが安心して過ごせるまちに
話題提供:名張市役所人権・男女共同参画推進室 福本透子さん
今、全国的に、社会の情勢や状況が厳しく、そのしわ寄せが子どもたちに行き、虐待やヤングケアラー、貧困など、大きな問題になっています。名張市も例外ではなく、虐待が新聞等で報道されるとその数は増えるそうです。ヤングケアラーについても、当事者は困りごとだと認識しておらず、その状態が普通のことだと思ってしまっているそうです。名張市では、平成18年に名張市子ども条例を制定し、子どもの「生きる権利」「育まれる権利」「守られる権利」「参加する権利」を守ることを約束しています。また、子どもたち自身も学校生活の中で、差別やLGBTなどについて学び、「差別のないみんなが幸せな社会」になるよう取り組んでいます。子どもたちの学びが無駄にならないよう、今私たちができることは何かを考えました。